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turbo717's Activity 

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荒川小屋→二軒小屋

ko_akaishi

本日は、日本横断マラソンのドキュメンタリー(約300km)の5日目です。

本日のコースは下記5.荒川小屋ー荒川岳(3141m)ー二軒小屋(10km、標高差3000m)です。

絵は荒川小屋より南側-小赤石岳(3081m)の眺望です。
赤石岳(3120.1m)はこの頂の1km先にあってここからは見えません。
ダケカンバの樹林帯の中に登山コースがあり、突然、日本100名山登山ツアー!の人たちが大勢現れびっくりしました。静岡駅からバスで北上し椹島(さわらじま)経由で登ってきたようです。赤い建物は、トイレで環境に配慮した浄化装置があり、有料です。(山小屋には、こういった環境に優しい施設が義務付けられていくようです。安心して登ってきてください。)

全コース・・・
1.JR中央線・南木曽-妻籠-上清内路-昼神温泉-飯田駅 (約50km)
     2.飯田駅-松川ー鹿塩-塩湯温泉(約40km)
     3.塩湯温泉ー三伏峠(2607m)(20km、標高差2000m)
     4.三伏峠ー荒川小屋(10km、標高差3000m)
     5.荒川小屋ー荒川岳(3141m)ー二軒小屋(10km、標高差3000m)
     6.二軒小屋ー伝付峠(200m)ー新倉-下部温泉(25km)
     7.下部温泉ー富士五湖ー富士吉田市(40km)
     8.富士吉田市ー相模原市(60km)


本日のコース(Yahoo-mapを編集しました)
arakawa_map




事典:二軒小屋、東海フォレスト
二軒小屋
北側を東俣地区及び西俣地区の南端、東側を山梨県境、西側を長野県境、南側を赤石地区及び中の宿地区に囲まれた区域で、面積は約3,200haとなってます。上千枚崩(かみせんまいくずれ)などの大きな崩壊地があります。


東海フォレストが運行する送迎バスは、二軒小屋ロッジ及び登山小屋、椹島ロッジ及び登山小屋、赤石小屋、千枚小屋、荒川小屋、熊の平小屋、百間洞山の家、赤石避難小屋、中岳避難小屋、高山裏避難小屋、小河内岳避難小屋のいずれか1ヶ所以上にご宿泊(1泊2食付など食事付、素泊まり)の人を対象に運営。宿泊施設利用券3,000円で相殺。



荒川三山
arakawa_sanzan
絵は荒川小屋より北東側600mの落差がありますが、荒川三山が並んでいます。
左から、前岳(3068m)、中岳(3083.2m)、東岳(3141m:悪沢岳、荒川岳)、丸山(3032m)、千枚岳(2879.8m)が屏風のようにそそりたっています。


詳細
朝 富士山のシルエット。天に明星。写真家。勢ぞろい。荒川小屋(2500m)から荒川前岳(3068)は昨日の行程を逆にたどることになる。この500mの急登はつらいものである。快晴。ご来光を写真に収めるため赤石岳方向に登った夫婦は小赤石岳(3081m)にとりついたであろうか。荒川中岳からの富士山が最高と言っていたのに、いざ早朝でかける段で南の赤石岳をめざした。小生は稜線からこぼれるてくるご来光を追うように、荒川岳への登攀を急ぐ。暗黒の影の部分を引き裂くように次第に光線が東斜面に当たりだす。もう少しすれば、眼下の荒川小屋に朝日が当たる。幾多の人がそこでご来光をまっていることか。意外にも一番はやくあたりだしたのが厠であり、おかしくなる。厠に急げと。心に思う。急登の途中に展望台あり。そこから美しい富士山をながめる。荒川小屋はちょうど目の前に富士山がある。昨日、ある婦人から「あのお山は何ですか」と尋ねられた。あまりにも以外に大きいため、あまりにもそこにありすぎて、富士山ではないかも知れないと思ったのかも知れない。それほど大きく堂々とした富士山。
Mt.Fuji
絵は荒川小屋より真正面に見える富士山です。日本中で最も美しく富士山を望むことができるスポットで、登山の目的以外に、カメラを担いだ写真家が大勢集まる場所です。



荒川」中岳。避難小屋がなんとかわいいことか。すこし降り立ったところから見上げると、ちょうど青い空に三角の屋根が稜線に突き出している。荒川岳、別名を悪沢岳(東岳と地図にでているがここは悪沢という沢名を擁す悪沢岳でないとピンとこない)が目の前に聳えてくる。200mの絶壁。わずかに登攀ルートが確認されるが、すべては、太陽との逆光であり、ほとんど黒々とした怪物。
悪沢だけの全容が深い谷に影となって写っている。その大きさは相当なものであり、天に突き出した標高3141mの威容が濃い緑の影となって迫ってくる。頂上には千枚小屋からの逆コースの人達が数人。360度見渡せる。強風。北岳、鳳凰3山(地蔵ケ岳(2779m、観音岳(2840m)、薬師岳(2780m))、仙丈岳(3033m)、間ノ岳(あいのだけ)(3189m)(静岡県最北の山)、塩見岳(3047m)が北方向に。



昨日の全コース(三伏峠(2607m)、小河内岳(2801m)、板屋岳(2646m)が北西の方向に、東方向には丸山(3032m)、千枚岳(2879m)、遠くに富士山(3776m)が、また西南西の方向に恵那山、西に御岳山、中央アルプス、北アルプスを遠望する。
まさに大パノラマ。
akaishi
絵は悪沢岳(3141m)より南南西の方角2005年に大縦走を計画している南方の山々が見えています。
手前が小赤石岳(3081m)、その後方が赤石岳(3120.1m)、丸い山が中盛丸山(2807m)、赤石岳の左に、聖岳(2796m)、光岳(てかり:2591m)すべてつながっている稜線で、Z字のようにながながと伸びています。


さてここから千枚岳(2879m)へ方向へはこれまたお花畑の連続、南にひろがる、大井川支流の北沢へなだれこむ山肌が、眼下に広がり、眼前に赤石岳、谷底から吹き上げる花の香り、手を広げてみるとパラグライダーで空を飛んでいる感じ。静寂。お花畑。快晴。赤石岳。谷底への大カール状のアーチ。緑。これを最高と言わずして何が最高であろうか。1日中ひなたぼっこをしてもよかったと後で感じた。

千枚岳から、東側はほとんど人がはいらない細々とした道となる。マンノ一沢頭(2515m)から標高1440mの大井川まで、1100mも急降下。ものすごい下り、何万歩降りても、行き着かないというすごい谷底。この谷底に木材の集積基地がかってあったという二軒小屋ロッジ(1480m)に到着。ロッジ前は広々とした白樺の広場。西欧風のロッジ。風呂付き! 豪華すぎる夕食。
夕刻は満点の星を眺めながら時を過ごす。

nikengoya
絵は二軒小屋のロッジの光景です。上記、東海フォレストの車で来ることができる最奥の地点にあります。画家グループが絵を描いていました。牧歌的な雰囲気のある秘境です。

明日は、二軒小屋(長野県)から下部温泉(山梨県)へ。


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